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『介護職員処遇改善給付金ってそもそも何なの・・・』
私、介護福祉士Cyoujiは、
ハッキリ言ってこの名称が大嫌いです!
『処遇改善』ってなんだよ!って思いませんか!?
『・・・・・』
処遇が悪いから改善してあげる!って・・・イヤな感じです・・・。
ま!文句はその位にしといて、
『介護職員処遇改善給付金って、ハッキリ言って解りずらくないですか!?』
実際!僕の周りの介護職の皆さんもあんまりよく解ってないし、『処遇改善手当って一体なんなの!?』って感じです!!厚生労働省の説明も解りにくい!!!
そんなあなたに、
介護職員処遇改善加算給付金(処遇改善手当)について、厚生労働省さんに代わって解りやすく簡単に説明していきますね!!
あ!あと、
私たち介護職員の『給与』はどういう仕組で私たちに支払われているのか?等も合わせて説明していきます!
Contents
介護職の給料が低い理由は?
2016年発表の介護職員の平均収入は?
平均月給 | 平均年収 |
---|---|
¥219,400 | ¥3,095,400 |
天引きされて、
手取り平均月給は約17万円・・・
他業種と比べると、
かなり少ない給料・年収・・・
なんでだぁ~!!
なんか悔しいですよね・・・。
『介護のお仕事』の待遇・給料が悪い理由は大きく分けて2つあります。
それは・・・
1、誰でもできる仕事。いざとなれば『介護職求人』がある。
2、『給料=介護報酬』の上限が国で定められている為。
この2つが介護職の待遇が悪い大きな理由です!
『誰でもできる仕事』って思われてしまう理由にいてはこちらの記事を参考にしてください!
介護職員の給料が低い理由&社会的な評価が改善されないのホントの訳とは?
ですが!!
あんまり落胆しすぎないでください!!
これからの未来!
私たち介護職員の給与は増えていきます!!
その為にも!
介護職の給料の仕組み&介護職員処遇改善加算について、しっかり理解していきましょう!!
介護士の『給料の出どころ』&介護報酬の『財源』とは?
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まず!
やっぱり、私たち介護職員は、自分の給料の大元・出所を、しっかりと理解しておく必要があります!
「そんなのどうでもいいよ・・・」という声が聞こえてきそうですが(笑)
介護職員として働いているなら!
とっても大事な事です!!
簡単に説明しますのでしっかり理解して頂けると嬉しいです^^
・私たち介護職員の給料はどこから支出されているのか?
・なぜ介護報酬によって介護職の給与が左右されるのか?
介護職員の給料の根本を、もう一度考えてみましょう!
私たち介護職員の給料は、
国(厚生労働省)が決める国家予算に大きく影響されます!
国家予算から、
介護保険に充てる予算を政治家や官僚たちが決めているのです。
その、
介護保険の『財源』の仕組みとは・・・
- 国の税金から⇒50%
- 国民から毎月引かれる介護保険料50%
解りやすいグラフが厚生労働省に載っていましたので参考にしてください!
↓ ↓ ↓
出典:厚生労働省
- 国庫負担金(国から地方自治体に補助するお金)
- 都道府県負担金
- 市区町村負担金
この3つに大きく分かれ、
【国&都道府県&市区町村】の3者で、介護保険全体の50%の財源をまかなっています。
これは40歳以上の全ての国民から!
『介護保険料』として毎月支払い、天引き徴収されています!
40歳以上の人でも下記の通り2種類に分かれています。
- 第1号 65歳以上の高齢者(年金収入から毎月天引き)
- 第2号 40歳以上~64歳までの人(給料収入から天引き)
介護保険料50%も税金50%も・・・
結局は同じ公費なんです!!
大まかに言うと、国家または公共団体の費用です。公費の元は結局は税金です。
所得税や消費税、法人税などで集めたお金は『公費』と呼びます。
難しく考えないで『税金』として理解しても大丈夫です^^
結局は、
介護保険の財源はすべて税金なんですね!
その50%+50%=100%となった【介護保険制度予算】から、介護サービスを受けた報酬額が決められているのです!
それが『介護報酬』なんです!!
もう少し詳しく説明しますね!
介護報酬とは、介護保険制度の中で、介護事業者(社会福祉法人や民間企業)が介護認定を受けた利用者さんに、介護サービスを提供した際に報酬として介護事業者に支払われるお金の事。
いわば「介護報酬」とは、あなたが勤めている介護事業所・・・・
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護付き有料老人ホーム
- グループホーム
- 小規模多機能住宅
- デイサービス
- その他
これらの介護事業所の大事な!
売上金なのです!!
この売上金(介護報酬)から、私たち介護職員の給料が支払われているんです!
なので!!
私たち介護士の報酬は税金(公費)が大元なのです!!
これって、殆ど公務員みたいなものだと思いませんか?!
それは、国が介護サービスの価値を低い介護報酬額と設定した事が一番ですが、経営手腕が悪い介護事業所が多い事も大きな原因の一つでもあります!!
私たちが勤務する社会福祉法人や民間企業は、国から受け取った売上金=介護報酬を、それぞれの経営スタイルや采配を工夫しながら、
私たち介護職員の給料を決めています!!
介護事業所が受け取る売上(介護報酬)が減れば、
当然、職員さんたちの給料を多く払えないですよね!!
介護サービスを行った経営側(介護事業者)は介護報酬額が減れば、人件費削減・設備投資ができないのでドンドン悪循環に陥ってしまっているんです。
残念なことに、前回の2015年介護保険制度の改正では、各介護サービスの介護報酬が減額されてしまい、結果的に多くの介護職員さんたちが給料の低さを理由に介業界から離れていきました。
それが!
最近の介護職員不足問題を招いてしまっているのです。
2018年の介護保険改正は、3年に1度見直される「介護保険制度」の年です。2017年12月現在、施設サービスや在宅サービス等の各介護報酬額を厚生労働省で決めているところです。
2018年4月からの新しい介護報酬額が決まる!!
最新情報はこちら!!
2018年以降!介護福祉士の給料が上がり続けるってホント?処遇改善加算の未来動向を徹底分析!
残念ながら!ブラック経営の介護施設は、
処遇改善加算すらまともに支給されません!!!
その理由は詳しく下記の記事に書いていますので、こちらの記事を参考にしてください!
↓ ↓ ↓
【余談】介護保険制度の矛盾点と次回改正への期待!
現在の介護保険制度は、
その根本が矛盾しています!!
理由は!
介護福祉士国家試験でもおなじみの
『自立支援・・・』
だけど!自立支援が頑張った介護サービスでできたとしても!いろいろ工夫して高齢者の自立を支援しても!!
何のご褒美(報酬アップ)もないのです!!
おかしくないですか?!
介護福祉士の国家試験(実技)内容も、自立支援を一番大切なポイントとして問題にしています。
介護保険制度の根本は、
「自立支援が目的!!」
photo by : janetevelyn
自立支援をテーマにした介護保険制度なのに!!
要介護5から要介護3に改善し、自立を支援したとしても、もらえる介護報酬が上がるどころか、
現行の介護保険制度では、
介護報酬が下がるんですよっ!!!!
おかしくないですか!??
良いサービスを一生懸命工夫し、施設独自のオリジナリティーを前面に出しても、もらえる介護報酬は変わらないのが現状の介護保険制度なのです。
実際は、介護事業所の工夫や采配だけでは、
限界があるのです!!
ですが!!
これからの介護福祉業界の未来が、少しづつ状況が変わりつつあります!!
自立を支援したら、
「奨励金」を支給する地方自治体が出てきたのです!
自立を支援を意識した、
質の良い介護が評価され始めているのです!!
2018年の介護保険改訂で、
「企業努力」を評価してもらえる介護報酬になればいいですね!
少し長くなってしまいましたが、
介護士の給料仕組みと待遇が悪い理由等を理解して頂けたと思います。
では!
次は、処遇改善加算の仕組みについてお話していきます!
「介護職員処遇改善加算」を新設した目的とその仕組みとは?
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前回、2015年に行われた介護保険改訂では、「高齢者の在宅での自立支援」を大きな目的とした改正により、各施設サービスへの介護報酬が見直されてしまいました!
それにより、
介護事業所に支払われる介護サービスへの「介護報酬」が全体的に減額され、
介護職員に対して、
- 昇給がなかったり・・・
- ボーナスが減額されたり・・・
- 残業代が出なくなったり・・・
- 休日出勤手当が出なくなったり・・・
結果、
介護職員の収入が減額しました。
介護事業所によっては退職・転職する職員が増え、求人を出しても人材が確保できず、
結果・・・
人材不足により経営不振・・・
このように、
介護事業所の倒産が相次いでいるのです!!
今後、
介護職員不足により、高齢者が介護サービスを利用できなくなっていく未来を考え、
国は本気で「何とかしなければ!」と考えたのです。
そこで国が行った施策が・・・
「介護職員処遇改善加算の拡充(介護報酬増額)」です。
・目的⇒介護職員の給料アップによる人材確保
・加算条件⇒事業所が待遇アップの為の取り組みを行い、下記の要件を満たしていること!
- キャリアパス要件I・Ⅱ・Ⅲクリア!
- 職場環境等要件を満たす(賃金改善以外の処遇改善を実施している)
この2017年4月に新設されるのが、
「キャリアパスⅢ」という新たな介護職員処遇改善加算の拡充です。
処遇改善加算に必要な<キャリアパス要件とは?>
カンタンに説明しますと・・・
介護事業所が介護職員の待遇アップの為の、「仕組み作り・条件作り・規定作り」をしている事!
昇給条件や「役職者になる為の規定」など作成し、国が定めている基準をクリアすれば、キャリアアップ要件を満たしたとして、介護職員だけが対象の介護職員処遇改善加算が多く貰えるのです!
介護職員にとっては、
しっかりとした評価に応じた給与規定を作ってもらい、努力次第で給料も上がる!!
- 主任などに昇進する条件が明確になる!!
- これぐらいの評価を受ければ給料が上がる!!
などなど、
「仕事のやりがい」が持てます!!
とってもいい条件だと思いませんか?
介護職員処遇改善加算拡充(2017年度)の詳細
2017年4月に行われた、
「介護職員処遇改善加算」の厚生労働省作成の解説図です!
↓ ↓ ↓
出典:厚生労働省
最大月額37,000円の加算??
介護事業所が、
新しく拡充された加算を受け取る為のキャリアパス要件は以下の通り。
- 経験や勤続年数を考慮した昇給規定作り
- 研修を修了している人&資格保持者に対しての昇給規定作り
- 事業所内での一定の評価に応じた昇給規定作り
この様な取り組みを行い、
職員全員に周知していることも上記図解にある、
「職場環境等要件」を満たすことになるのです。
「キャリアパスⅢの取り組みはこんな感じですよ~」と厚生労働省が介護事業所に提案している仕組みがこちらです。
↓ ↓ ↓
出典:厚生労働省
この図を見ると、
2017年度以降の給料アップは期待できそうですね?
処遇改善手当が貰える職場と、貰えない職場の違いは?
でも!!
実際どこの職場でも確実に処遇改善手当をもらえて、給料アップできるの?
それは・・・。
あなたが勤めている介護事業所の、
経営・運営者次第です!!
処遇改善加算がもらえて、介護職員の給料が高い介護事業所は・・・
- 処遇改善加算をもらう為の工夫・取り組み
⇒平成29年度の介護職員処遇改善加算!実際にいくら給料上がったの?増えた給与額を大公開! - 支給できる範囲で給料として職員にしっかり還元している
- その他前向きな改善姿勢
このようにしっかりと企業努力を行っています!
逆に!!
処遇改善手当が貰えていない職場は・・・
処遇改善手当を自治体に申請可能にする為の企業努力を行っていない!という事なんです!
給料の高い?低い?は、
結局のところそれぞれの介護事業所の経営者次第なのです!
処遇改善加算が年々増えてきている理由は、
職員不足解消が目的!!
その為の介護職員の賃上げ(処遇改善加算)なのです!!
ここまで説明したように、
定期昇給(キャリアパス)等の要件を満たす取り組みを介護事業所が行い、国へ申請することにより加算を受け取れるのです。
介護職員が足りなければ、
経営を続けていけない・・・
なので、
各介護事業所は今後の加算をもらう為にも、要件を満たすための企業努力に取り組んでいるはずです!
2018年も!
給料アップは期待できそうですね!!
ですが、もし!!!
- 自分の職場の処遇改善手当が支給されていない!
- 明確でなく殆ど貰えていない!!
- 処遇改善について説明がない!
このような場合は・・・
明日にでも処遇改善手当について、施設がどのような取り組みをしているのか?を
上司や施設長・事務長等に聞いてみるといいですよ!!
施設長や事務長さんが答えられないようであれば、
今の職場で長く勤務する事は考えたほうがいいかもしれません!!
なぜなら・・・
処遇改善加算の制度を理解できていないという事は、企業としての向上心がない「なんとなくやってるダメだめ介護施設」だからです!
【介護転職者必見!】ブラック経営の介護施設を事前に見抜く為に絶対チェックすべき危険回避20項目とは?
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平成29年度の処遇改善加算は、
一体いくら上がったのか?
2017年4月からの「介護職の給料」でみんなは給与アップしたの?
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