【介護職】怒る認知症利用者さんが落ちつく!7つの声掛け事例&5つの基本的な対応と接し方!

(※この記事は2019年4月17日に更新されました)

 

 

80代認知症女性
もう家に帰りたいっ!いつ帰れるのよっ!!

 

1年目介護職員
さっき言いましたよ!明日ですよ!!(もう何度も言わせないでよ…)

 

 

 

90代認知症男性
触るなっ!俺は自分で歩けるっ!!

 

新人介護職員
一人じゃ歩けないんだから私に掴まってください!(なんで私が怒られなきゃいけないの…マジでストレス…)

 

 

 

80代認知症女性
まだご飯食べてないの!!

 

1年目介護職員
さっき晩ご飯食べましたよ!(もう10回目…はぁ…いい加減にしてよ…)

 

 

 

90代認知症男性
うるさいっ!ぶん殴るぞっ!!

 

2年目介護職員
危ないですのでやめてくださいっ!!!(ほんと…かんべんして欲しいよ…)

 

 

 

80代認知症女性
家の人間が心配してるから電話したい!電話ないの!?

 

介護福祉士
今いないんですって!後で電話しましょ!!(納得してくれないなぁ…)

 

 

 

90代認知症女性
トイレに行きたい…おしっこ…

 

介護福祉士
今行きます…(またナースコールかよ~5分前に行ったばかりなのに…)

 

 

 

80代認知症女性
まだ夜中なの・・・?

 

介護福祉士
まだ夜中ですよ!危ないので寝ててください!!(歩行不安定でいつ転ぶかわかんないから見守りホント大変…)

 

 

 

『・・・・・』

 

 

 

 

 

あなたは上記の介護現場での会話・状況を見てどう感じました?

 

 

 

 

怒る・興奮・暴言・帰宅願望』で不穏…怒る認知症の利用者さん達…。

 

 

こんな時、あなたならどのような声掛けコミュニケーションをとりますか?

 

 

 

 

介護現場で認知症高齢者の人たちのお世話をしていると、毎日イライラしてしまったり…忙しすぎてストレスがたまったりしてしまう時ありますよね?

 

 

正直ボクもそうでした!!

 

 

 

まあ人だから感情的になってしまうのは、しょうがないってボクは考えています。

 

 

 

でも!

 

いつまでもイライラ&ストレスがこれからも付きまとう毎日だったりしたらイヤですし、なにより仕事がつらく、つまんなくなってしまいます!

 

 

 

なので!!

 

この記事ではちょっとした工夫とコツで、認知症利用者さんとのコミュニケーションが上手になる現場で役立つテクニックをあなたにお伝えしたいと思います!!

 

 

この記事に書いてあること!
 
  • 悩む介護職が一度振り返って確認すべき5つの基本姿勢

  • 実際の介護現場でスグに使える!認知症高齢者さんへの7つの上手なコミュニケーション会話術

 

 

10年以上介護の仕事をしていて、いろいろな経験をしたり、コミュニケーション上手な介護士さんたちの対応をマネていくうちに、だんだん認知症利用者さんへの対応に応用力が付いてきましたので、この記事で紹介していきたいと思います!!

 

リアルな介護現場で学び、実際に実践してきた!教科書っぽくない!認知症利用者さんへの現場コミュニケーションテクニックなので、ぜひあなたの参考にされてみてください!!

 

 

この記事を書いている人

特別養護老人ホームで10年間働いている現役介護福祉士です。現場での経験を活かしたリアルな記事を書き続けています!

『悩む介護職の力になりたい!』と思い、自分の『仕事への思い』や『経験』を正直に書くように意識しています。介護職員さんたちの悩みやトラブルの解決など、少しでもお手伝い出来たら本当にうれしいです!!

【Cyouji】の自己紹介 Story!

 

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Contents

あなたは認知症高齢者が【不穏・怒る】原因を知っていますか?

 

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まず最初にお伝えしたいことがあります!!

 

 

それは・・・

 

 

 

認知症ケアでのコミュニケーションは介護技術であり、介護職にとって一番大事なスキルだと僕は考えています!

 

 

認知症中核症状】で現れるよくある具体的な症状

 

  • 介護拒否
  • 歩行不安定
  • 徘徊
  • 暴言・暴力
  • 不眠(睡眠障害)
  • 帰宅願望
  • 極度の不安
  • 被害妄想・モノ取られ妄想
  • 放尿・弄便
  • 頻尿(歩行不安定者)
  • 理解力の障害による同じ質問(短期記憶障害)

 

 

どうしてこれらの【症状・問題行動】が起こってしまうのでしょうか?

 

認知症の方の行動や発言への『捉え方』や『受け取り方』が間違っていると、危険な介護虐待に至ってしまうケースがこの介護業界では実際に多くあります!【虐待防止】の為にも、真剣に認知症患者の利用者さんとの接し方を学んでいきましょう!!

 

 

 

マザーテレサの言葉でこんな格言があります。

↓      ↓      ↓

最も大きな苦しみは、やはり孤独です。愛されていないと感じることですし、誰一人友がいないということなのです。

マザーテレサ

 

 

『孤独…』

 

 

 

 

少しだけでもいいので自分に置き換えて想像してみて下さい。

 

  • 全く知らない場所・空間
  • 全く知らない顔の人間たち
  • 知らない人が話しかけてくるけど内容がよくわからない…
  • 今自分が置かれている状況がわからない(時間・理由など)

 

 

 

自分の事を誰も知らない…聞いてもめんどくさそうにそっけない対応や声掛けばかりの人間たち。

 

 

 

ましてや、

 

若いころと違ってカラダを思ったように動かせない大きな不安…

 

不安なおじいちゃん

photo by : Jonathan Kos-Read

 

 

このような『孤独』『大きな不安』がもしあなたの身に起こっていたらどう思いますか?

 

 

 

 

認知症になっていなくても、少しだけ想像できるかと思います。

 

 

 

認知症状に差はあるものの、これらの『大きな不安』を抱えていれば、かなりの【不穏】状態になってしまうのは、人間だったらあたり前なのではないでしょうか。

 

 

 

自分の働く介護施設を利用している認知症利用者さんの『顔や表情』を少し思い出してみてください。

 

 

認知症高齢者

photo by : Mario Pleitez

 

 

いつも【帰宅願望】ばっかりのあの利用者さん。

 

いつも【介護拒否】がある、あの利用者さん。

 

 

もしかしたら『不穏な利用者さんたちの心の中』はこんな感じなのかもしれません。

↓      ↓      ↓

  • 「誰かに心から共感してほしい!わかってほしい!」
  • 「助けてほしい!」
  • 「なんで私だけこんな思いをしなきゃいけないの!」
  • 「もっと大事にしてほしい!!」
  • 「話をもっとちゃんと聞いてほしい!!!」

 

 

これが認知症高齢者が【不穏・不安】になる原因です!

 

 

こんな大きな不安と恐怖の中にいる人たちに対して、私たち『介護職員がやるべきこと』は・・・

 

 

 

『・・・・・』

 

 

 

 

笑ってあげなさい。笑いたくなくても笑うのよ。笑顔が人間には必要なの。

マザーテレサ

 

 

子供の自然な笑顔

 

 

 

『笑顔っ!!』

 

 

 

 

笑顔こそ介護現場に一番必要なスキルであり、

 

 

 

認知症利用者さんの【不穏・不安】を少しでも取り除くことができる、コミュニケーションの基本姿勢だと僕は思います

 

 

実際の介護現場で役立つ5つの具体的な基本姿勢や対策とは?

 

 

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『笑顔』が介護現場でとっても大事な基本姿勢だと解っていただけたかと思いますが、【実際にあなたの介護現場で役立つ具体的な基本姿勢】についてお話していきます!

 

この5つの基本姿勢は、ユマニチュードの基本姿勢に似ていますが、ユマニチュードをベースにして同じ職場で働く仲間の介護職員さんたちや、認知症研修で学んだ経験をもとに、実際にボクがやってみた基本姿勢です。

 

※『ユマニチュード』のことをまだ知らなければ、ぜひこの動画を参考にしてください!

介護職員としてものすごく勉強になります!!

↓       ↓       ↓

ユマニチュードが一気にわかる動画! ~NHK認知症キャンペーン『ユマニチュードって何?』~

 

 

介護の仕事

 

 

ユマニチュードを理解したうえで、実際の介護ケアの現場で活かせることをお話ししていきます!

 

 

実際に『興奮気味』だったり、『介護拒否』や『不穏』で落ち着かない利用者さんに対して下記の5つの基本姿勢を【意識】して何かの対策を考えてみると・・・

 

 

 

不思議なもので、必ず上手な対応がデキるようになってきます!

 

【実際のあなたの介護現場で役立つ!5つの具体的な基本姿勢】

  1. まず何で不安なのか?を考えてみる!
  2. 目を必ず合わせて話をする!
  3. 『あなたをしっかり見ています!』を意識した上で利用者さんの手に触れる!
  4. 『安心してもらう!』を一番に心がける!
  5. 『笑ってもらう!』工夫を常に考える!

 

 

 

この【5つの姿勢】の根本にあるのが・・・

 

 

存在をしっかり認めているということです。

 

 

 

 

あなたも、自分のコトを気にしてくれる人誰かには心を許すはずです。

 

 

 

認知症になってしまったといっても『心の中』『人格』は変わりません!

 

 

 

 

無関心こそ!!

 

 

不安・不穏になってしまう一番の大きな理由なんです!!

 

 

 

 

人間はだれでも・・・

 

自分らしくいられて、安心できる誰かと一緒にいられる居場所があってこそ心の平穏(平常心)を保てるのではないかと思います。

 

 

たった一人でもいい。

 

 

自分を褒めてくれたり、自分を心配してくれる人、気にかけてくれる人が一人でもいてくれるだけで、人は『心の安心』を得られるのだと、終末期を過ごしている高齢者の方たちと接する【介護の仕事】をしていていつも感じています。

 

 

利用者さんに優しくできない時…一緒に働く職員さんにいつもイライラしてしまう…

そんなあなたはこの記事を読んでみてください!

 

イライラ&むかつく介護職員の16の特徴!ストレスがグンっと減る!心に余裕が持てる3つのテクニックとは?

 

 

『怒る・興奮・暴言・帰宅願望』の不穏な認知症利用者さんが笑顔になる!上手な声掛け対応と7つの安心会話術!

 

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それでは、記事冒頭にありました7つの会話を例として、認知症利用者さんに安心してもらい、一気に笑顔に急展開する会話例と『その理由』を1つずつ説明していきます。

 

【認知症ケア実践】介護現場での対応&会話術①『帰宅願望』

 

80代認知症女性
もう家に帰りたいっ!いつ帰れるのよっ!!

 

1年目介護職員
さっき言いましたよ!明日ですよ!!(もう何度も言わせないでよ…)

 

 

 安心してもらえる対応&会話例①

1年目介護職員
さっき娘さん(名前必須)』から電話があって、今日は急な仕事で遅くなるって電話がありました!1泊だけココに泊まって明日迎えに来るって言ってましたよ!

 

家族の名前はしっかりチェック!
生活歴やADL表に記載してある【キーパーソン】や【緊急連絡先】に書いてあるご家族の名前は必ず覚えておきましょう!会話の中で知っている名前(自分に近い人物)が出てくることで大きな安心感が生まれます。それによって、不安を訴えるいろんな問題でも臨機応変に利用者さんに安心してもらえる声掛けができるようになります!

不安でいっぱいの認知症利用者さんに安心してもらうためにつく介護職のウソは、認知症介護の現場では間違いなく必要なコミュニケーションスキルです!

 

 

認知症利用者さんの頻回な帰宅願望への3つの具体的声掛け事例&上手な対策や接し方は?

 

 

【認知症ケア実践】介護現場での対応&会話術②『介護拒否』

 

90代認知症男性
触るなっ!俺は自分で歩けるっ!!

 

新人介護職員
一人じゃ歩けないんだから私に掴まってください!(なんで私が怒られなきゃいけないの…)

 

 

 安心してもらえる対応&会話例②

新人介護職員
スゴイですね!〇〇さん90歳過ぎてるのにそんなに歩けるんですか!でも、万が一転んだら危ないのでこれ(歩行器や杖など)使ってみてください!

 

まずは『認める』事を一番に考える!
男性の認知症利用者さんの場合は特に『プライドや自尊心』を強く持っています。なので、『自分の行動を指図されたくない!』という感情を受け入れることから始めましょう!そうすることで、その利用者さんに合った会話や対応が自然とできるようになります。その為にもやはり【会話ネタ】の仕入れはとっても重要なので、【生活歴や家族構成・家族の名前】は同じくしっかりリサーチしておきましょう!

また、どうしても転倒(骨折)などの危険は付きまといます。チームケアとして施設ケアマネや相談員に状況を随時報告し、ご家族に施設利用時のありのままの現状を知っておいていただくことで、万が一の転倒時のご家族の理解や対応がスムーズになりますので【報・連・相】は非常に大事です!!

 

 

認知症の方にホッと安心して頂く2つの魔法の声掛け術とは?対応に困った時の上手な接し方!

 

 

【認知症ケア実践】介護現場での対応&会話術③『短期記憶障害・理解力の低下』

 

80代認知症女性
まだご飯食べてないの!!

 

1年目介護職員
さっき晩ご飯食べましたよ!(もう10回目…はぁ…いい加減にしてよ…)

 

 安心してもらえる対応&会話例

1年目介護職員
あ!そうでしたねっ!すみませんっ!!スグに作るように言いますね!

 

相手の言うことに否定をしない!
『何度も同じことを聞いてきて…』と思うかもしれませんが本人は本気です。ここで否定されたら、『自分のコト』がますますわからなくなって、不安の悪循環にはまっていってしまいます。なので、否定は絶対にしないで、その会話内容を受け入れましょう!それだけで、『不安で一杯だった心』が満たされます。

おやつの残りや個人持ちのお菓子などがあったら、この会話の後にお渡しするだけで、かなり落ち着いてくださいますよ!

 

 

『ご飯まだ食べてないよ!』と言う認知症の親や利用者への上手な対応と3つの具体的な声掛け事例とは?

 

 

【認知症ケア実践】介護現場での対応&会話術④『暴言・暴力時の対応・声掛け術』

 

90代認知症男性
うるさいっ!ぶん殴るぞっ!!

 

2年目介護職員
危ないですのでやめてくださいっ!!!(ほんと…かんべんして欲しいよ…)

 

 安心してもらえる対応&会話例

2年目介護職員
○○さん!ごめんなさいっ!!(自虐ネタで机や壁に軽く頭をぶつけて笑いを誘う!)

 

『落ち着くまで待つ姿勢』と『その場の空気を無理にでも変える工夫』が大事!
興奮時やものすごく怒っているときは、まず遠くから見守りする程度で距離を置きましょう!もしくは、上記の対応のように誠心誠意、謝っている姿勢を笑いを含ませながら見せるのも効果大です。人は、謝られると『自分を認めてもらえた!』と感じ、心が落ち着くものです!このように、その場の険悪な空気や状況を無理変える工夫は意識してみてください!

わざと床に転んで見せたり、食器をわざと落としたり…と何かの失敗ネタを披露するのも効果がありますので是非チャレンジしてみてください!!

 

不穏な高齢者・認知症利用者さんが確実に笑顔になる!【自虐&失敗ネタ】7つを大公開!(現在作成中)

 

 

【認知症ケア実践】介護現場での対応&会話術⑤『被害妄想・極度の不安・短期記憶障害による障害』

 

80代認知症女性
家の人間が心配してるから電話したい!電話ないの!?

 

介護福祉士
今いないんですって!後で電話しましょ!!(納得してくれないなぁ…)

 

 安心してもらえる対応&会話例

2年目介護職員
○○さん!今娘さん(名前必須)と電話つながったみたいです!話しますか?(障害の程度にもよりますが、介護職員が家族に扮して電話に出て安心してもらう会話をする工夫は効果が大きいです)

 

この人はどうしたら安心してくれるのか?を考える!
今まで紹介した会話術と本質は同じです!基本はまず認知症利用者さんの希望をまず受け入れるコト!この利用者さんは『家族と電話で話したい!』ことが一番の目的なので、職員が家族に扮して話すことで安心につながります。息子さんなら男性職員、娘さんなら女性職員で『明日迎えに行くからね!』などと声かけしてあげることで心が落ち着きます。

以外にも、職員手書きの手紙(家族の名前が記載されている)を書いてみたり、実際にご家族に『安心してもらうための手紙』を書いてもらうなどの工夫もぜひチャレンジしてみてください!

 

 

 

【認知症ケア実践】介護現場での対応&会話術⑥『不眠・頻尿』

 

90代認知症女性
トイレに行きたい…おしっこ…

 

介護福祉士
今行きます…(またナースコールかよ~5分前に行ったばかりなのに…)

 

 安心してもらえる対応&会話例

介護福祉士
○○さん!寒くないですか?湯たんぽ入れときますね!(毛布や保温によって快眠を誘うこともあります。)

 

その人にとって快眠を誘う工夫は何?を考える!
極度の頻尿は医師や看護師との相談が必要ですが、以外であれば、精神的な不安の解消臥床環境を変えるなどの工夫で変わってきます。

ポータブルトイレを設置したり、保温対応をしたりと、その人その人に合った工夫を介護職員のチームワークを活かして考えることで、快眠につながっていくと思います。あと、夜勤中で忙しいかもしれませんが、もし時間があったら添い寝カラダに触れる(頭なでなで等)することで【安心】してよく寝てくれることがありますのでチャレンジしてみてください!

 

介護職が精神的にキツイ!仕事のやりがいが持てなくなった僕にグサッと刺さった究極の3つの言葉とは?!

 

 

【認知症ケア実践】介護現場での対応&会話術⑦『歩行不安定者の不眠』『見守りについて』

 

80代認知症女性
まだ夜中なの・・・?

 

介護福祉士
まだ夜中ですよ!危ないので寝ててください!!(歩行不安定でいつ転ぶかわかんないから見守りホント大変…)

 

 

 安心してもらえる対応&会話例

介護福祉士
○○さん!あったかい飲み物でも飲みますか?(会話術⑥と基本は同じ対応で大丈夫です)

 

転倒は確実には防げない!
介護職の現場で一番大変だと思うのが、この【歩行不安定者の不眠】だと僕は思っています。夜勤中の疲労度が全く違いますよね…。なので僕は管理職としてこう考えています。介護職員の負担軽減転倒を完璧に防ぐことはできない!ということです。利用者さんの障害の程度はそれぞれなので、具体的な様子や行動の特徴を見ないと判断できませんが、大事なのはチームケアです!転倒時の対応・リスクを医務やケアスタッフ、ケアマネ、ご家族としっかり連携しておくことです。そのうえで具体的な対応策をお話ししますね。

 

 

転倒しても大きな外傷に至らない工夫を考える!

立位不可の認知症利用者さん(ADLを判断した上での対応です)

 

  • 低床ベッド+床に衝撃吸収マット設置+ベッドの金具への衝撃緩和の工夫
  • 畳対応に変更
  • 保温対応や添い寝などで安眠への工夫を行う

 

 

上記の対応だと、骨折や頭部損傷の大きなケガを防ぐことができます。もちろん、絶対ではありませんが、『このような対応でこの利用者さんの夜間対応をしています。』と医務やケアマネ、ご家族と共有していきましょう!

 

 

ベッドをケアステーション近くに移動して、すぐに対応できるようにする。

この対応は、自分の部屋で寝ないことから、『プライバシーや人権への問題がある』と訴える人がいるかもしれません。ですが、介護職員の夜勤体制は本当にごく少数で対応しています。大きな転倒事故が自分が担当する夜勤帯に起きてしまえば、『救急搬送への対応』『事故関係の書類作成や報告』『ご家族への電話報告』、その他多くの仕事が増えてしまいます。仮眠も全く取れない状況は16時間以上働く介護職員にとっては、心もカラダも余裕がなくなり、他利用者さんへの対応がおろそかになってしまいます。

 

そんな介護職員さんたちの負担を軽減するためにも、現場ではこのような対応をせざるを得ない時がたくさんあります。

 

2人で40名前後、1人で20名以上の利用者さん達の安全を完璧に見守ることなんて絶対に無理なんです!!

 

ケアスタッフだけではなく、このような問題は施設全体でしっかり考えていく必要があると思います!

 

【介護職員】夜勤明けがキツイ…疲れる…カラダの調子を整える効果抜群!7つ疲労回復テクと上手な睡眠法とは?!

 

 

認知症介護を10年やってきて確信したこと!

 

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もう一度この5つ基本姿勢を読んでみてください!

 

【実際のあなたの介護現場で役立つ!5つの具体的な基本姿勢】

  1. まず何で不安なのか?を考えてみる!
  2. 目を必ず合わせて話をする!
  3. 『あなたをしっかり見ています!』を意識した上で利用者さんの手に触れる!
  4. 『安心してもらう!』を一番に心がける!
  5. 『笑ってもらう!』工夫を常に考える!

 

 

僕は介護現場や『認知症介護』だけではなく、

 

 

人×人との基本コミュニケーションがこの5つだと考えています!

 

 

 

そして!!

 

この5つの大前提にあるのが『自分からの挨拶』です!!

 

 

『挨拶』は相手を認める一番の方法です!

 

 

職員同士はもちろん!利用者さんへの自らの挨拶は大事にしていきましょう!!

 

 

 

たとえ認知症になってしまっても、この【5つの基本姿勢+自分からの挨拶】を意識して『人間』同士のお付き合いしていけば・・・

 

 

自分の心も充実するし、『介護の仕事が楽しい!って思えるって10年介護職を経験した今、本当に確信しています!

 

 

 

嫌いだったり、苦手な利用者さんがいるのも自然なことです!そんな時は、無理せず他の職員さんがフォローしてくれたり、ケアスタッフ同士でフォローし合ったりデキる、いい関係(チームワーク)作りを目指して介護職員のストレスや負担を軽減し合う工夫を行っていきましょう!!

 

介護の仕事のチームワーク&人間関係を確実に良くすることができるノウハウ満載!!

『介護職のリーダーを目指す人&介護職上司』におススメの記事です!

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介護主任・チームワーク

介護職主任&上司が学びたい!職場のチームワークが一気に改善する!部下への上手な接し方と注意の仕方とは?

 

 

いろいろあるけど介護職って本当に学びが多い仕事です!

 

利用者さんや仲間の職員、誰かのために何かを考え、そしてその考えて行った対応に喜んでくれたり、共感してくれる仲間がいるコトって本当にうれしかったりしますし、やりがいを感じます。

 

 

 

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!!

 

 

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